切ない恋愛映画|映画ライターが厳選した泣ける4作品

2017/03/23

恋愛映画では恋愛をはばむ、さまざまな困難が待ち構えています。運命に抗ったり受け入れたりしながら、恋と愛の情熱を燃やす主人公たち。その姿は、涙なくしては見られません。今回は思い切り泣きたいときにおすすめの【切ない恋愛映画】を4作品を映画ライターharuがご紹介します。
切ない恋愛映画|映画ライターが厳選した泣ける4作品

切ない恋愛映画1【韓国映画】 愛しい人の記憶が消えていく『私の頭の中の消しゴム』

おすすめの切ない恋愛映画1作品目は、日本で2005年に公開された韓国の恋愛映画『私の頭の中の消しゴム』です。若年性アルツハイマーに侵された女性と、純粋な青年の切ない恋愛ストーリーです。

不倫の恋愛に破れた社長令嬢のスジンは、1本のコーラをきっかけに工事現場で働くチョルスと出会います。その場ではすれ違ってしまった2人でしたが、後日、仕事の場で再会を果たします。

やがて2人は、互いに惹かれあって、恋に落ち、結婚します。

しかし、幸せな日々はあまりにも短いものでした。あまりに物忘れがひどくなったスジンが病院で診断を受けると、記憶が消えていく【若年性アルツハイマー病】にかかっていることがわかりました。病は日々進行し、ついに夫チョルスさえ、スジンの記憶から消えてしまうようになります。愛する人から忘れられてしまうという、壮絶な運命。その苦しみと葛藤の果てに、チョルスが起こした行動とは…?

愛を育み、ようやく幸せをつかんだのに、若年性アルツハイマーという病で、避けられない「精神的な別れ」をすることになるスジンとチョルス。あまりに悲しい2人の運命ですが、まだらの記憶の中で、2人の心が通じ合い、光が差し込んだひとときのシーンは、切なく美しく心に残ります。

この映画の原作を基に、日本でもテレビドラマで放送されました。
永作博美主演で2001年に「Pure Soul〜君が僕を忘れても〜」というタイトルで放送され、このドラマも多くの視聴者の心をつかみました。「若年性アルツハイマー」という病気について、多くの人が知るきっかけにもなったようです。この病気を題材にすることで、切なく美しい恋愛の物語が生まれました。

「私の頭の中の消しゴム」の詳しい内容を知りたい方は、

私の頭の中の消しゴムのあらすじは?涙なしでは見られない名作

を、ご覧ください♪



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切ない恋愛映画2【洋画】 夫の真実を丸ごと愛した女性『リリーのすべて』

おすすめの切ない恋愛映画2作品目は、2016年に日本公開で公開された、エディ・レッドメイン主演の恋愛映画であり、伝記映画。世界で初めて「性適合手術」を受けた夫と、その妻の、切ない愛の物語『リリーのすべて』です。

舞台は1926年のデンマーク。主人公は、深く愛し合う画家の夫婦、妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と夫アイナー(エディ・レッドメイン)。
ある日、ゲルダは女性モデルの代役をアイナーに頼みます。興が乗った悪ふざけで、ゲルダはアイナーを完璧に女装させ【リリー】と名乗らせ、友人のパーティに出席。この日【リリー】は、男性から恋愛感情を向けられたことで「自分の中の女性」に気づいてしまいます。そしてゲルダも【リリー】が、男性とキスしているところを目撃してしまうのでした。

やがて、自分は【リリー】であって、女性だと主張し始めるアイナー。そんな夫の行動に悩み苦しむゲルダでしたが、徐々にゲルダもアイナーが【リリー】であるという事実を受け入れ、力になろうとします。そしてついに肉体も女性になるため、アイナーは「性適合手術」を受ける決意を固め…。

実在の人物、世界で初めて「性適合手術」を受けた「リリー・エルベ」の人生を題材にした小説が原作です。
愛する夫が「男性であることをやめてしまう」という過酷な状況の中で、妻ゲルダは苦しみます。その耐え難きを耐えるゲルダの壮絶な日々、その切ない表情は、観ている者の胸を打ちます。

やがて「男性である夫に抱きしめられたい」という自分の気持ちも乗り越えて、夫であったアイナーの一番の理解者になっていくゲルダ。たとえアイナーの性別が女性になっても、2人の愛は消えることなく、より強くなっていくのです。そんな唯一無二の愛の形と、愛の強さ。とても切なく、感動的で切ない恋愛映画です。

切ない恋愛映画3【邦画】 ハンデイキャップを負った少女との恋『ジョゼと虎と魚たち』

おすすめの切ない恋愛映画3作品目は、2003年公開の邦画『ジョゼと虎と魚たち』です。
大学に通う青年・恒夫と、【ジョゼ】と名乗る、ハンディキャップを背負った風変わりな女の子・くみ子との、切ない恋愛映画です。

大学生の恒夫(妻夫木聡)は、雀荘でアルバイトをしています。そこで噂されていた「乳母車を押した老婆」に、たまたま遭遇。その乳母車には、赤ちゃんではなく、足が不自由な女の子・くみ子(池脇千鶴)が乗っていました。噂の「乳母車を押した老婆」とは、くみ子と外出するために、祖母が乳母車を使っているというのが真相でした。

この日を機に、恒夫はくみ子と祖母の住む家に、朝食を食べに上がりこむようになります。自分を「ジョゼ」と名乗り、ことあるごとに毒を吐くユーモラスな【くみ子】に惹かれるようになる恒夫。2人は恋に落ち、幸せに包まれた日々を過ごします。けれど「ハンディキャップのあるくみ子と、生涯を共にできるか」と考えたとき、自信を持てなくなった恒夫は…。

この作品の魅力は、なんといっても主人公2人の輝きにあります。関西弁で毒づくくみ子は、不思議な存在感と色っぽさを放ちます。池脇千鶴が演じたくみ子役はとても魅力的で、恒夫が彼女に惹かれるのも、よくわかります。

一方、妻夫木聡演じる恒夫の、若さゆえの弱さ・優柔不断さは、観ていてモヤモヤしつつ、気持ちがリアルに伝わってきて、憎めない男だと感じさせます。くみ子と恒夫の、心が触れ合う奇跡のような出会いは、幸福感に包まれています。でも、その幸せな日々がいつまでも続かなくて…という、若い恋愛のもろさが描かれています。恒夫の優しさの裏にある「弱さ」と、くみ子の「力強い生き様」のコントラストが、みずみずしくも切ない恋愛映画です。

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切ない恋愛映画4【洋画】 戦争に引き裂かれた若い2人の愛『ひまわり』

おすすめの切ない恋愛映画4作品目は、1970年に日本で公開されたイタリア映画。
戦争で引き裂かれた恋人たちの悲しい運命を描いた、切ない恋愛映画『ひまわり』です。

戦時中、陽気なジョバンナ(ソフィア・ローレン)と兵士・アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は運命的に出会い、結婚します。幸せな結婚生活から、アントニオは兵役を逃れたくなってしまいます。そこで仮病を使おうとしますが、そのことがバレてしまい懲罰を受け、ソ連戦線へと送られてしまいます。やがて戦争は終わりますが、アントニオは一向に戻ってきません。ジョアンナは、思い切ってアントニオを探しに、ソ連へと旅立ちます。そしてジョアンナの必死の捜索の果てに、アントニオがある事情からロシア人として新しい家庭を持っていることを知るのでした…。

今も色褪せることのない、1970年の名作恋愛映画です。
誰もが羨むような理想的なカップルだった2人が、戦争によってその運命を捻じ曲げられてしまうという悲恋の物語。逢いたさから必死で夫を探したジョアンナが知った現実は、あまりに過酷なものでした。そして、若く、はつらつとした日が、遠い思い出になってしまったことを思い知らされるのです。

主人公たちの切ない恋愛模様を描きながら、同時に戦争の悲惨さを訴えているという見事な作品です。大量の花が咲くひまわり畑の風景が、とても美しく映っています。そんなひまわりの美しさが、引き裂かれた愛の切なさをより際立たせるのです。
思い切り泣ける切ない恋愛映画の名作です。

思い切り泣いてみたい日には、切ない恋愛映画を!

切ない恋愛映画4選

  • 【切ない恋愛映画】「私の頭の中の消しゴム」
  • 【切ない恋愛映画】「リリーのすべて」
  • 【切ない恋愛映画】「ジョゼと虎と魚たち」
  • 【切ない恋愛映画】「ひまわり」
についてご紹介いたしました。

涙を流すと、気分がリフレッシュされますよね。ときには切ない恋愛映画の主人公たちに思いを馳せ、ロマンチックな気分にひたりながら、思い切り泣いてみませんか?
《この記事のライター》
ライター名:haru
90年代からの作品を多く観ている映画ライター。大作からミニシアターものまで幅広い作品が好き。
「映画は日々の栄養、映画からは人生が学べます。ファッションや素敵な音楽も詰まっています。
元気があるときもないときも、晴れている日も曇っている日も、映画を観て心を動かしましょう!」
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